原発と原爆とともに

「3.11」原発事故の後の時代を生きるための データベースを構築しています by 瀧本往人

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

平和と社会主義 栗原唯一 1946.08

日付 1946年8月 題名 平和と社会主義 著者 栗原唯一 掲載 中国文化 8月号 形態 論文 雑誌 原爆のすさまじい威力に畏怖し、むしろ世界はこれで平和になると予測。 なお「中国文化」は、栗原唯一、貞子が主宰する雑誌で、大陸の中国ではなく中国地方のこと、念…

原子核エネルギイ(火)  荒正人 1946.08

日付 1946年8月 題名 原子核エネルギイ(火) 著者 荒正人 掲載 新生活 形態 評論 雑誌 原爆の被害に対して、「火」という視点から考察。アイスランド神話「旧エッダ」の火の神、ロキから書き起こし、そのあとはギリシア神話のプ ロメテウス、インドの火の神…

Atomic Cocktail Gaillard, Slim 1945.12

日付 1945年12月(録音) 題名 Atomic Cocktail 作者 Slim Gaillard(詞・曲) 演奏 Slim Gaillard Auartette 形態 楽曲(ジャズ) 国名 米国 歌詞といい曲調といい、なんとも言えない作品。多くの人にとってまだ「アトミック」とは、こうした気軽なものだっ…

黒い卵 栗原貞子 1946.08.30

日付 1946年8月30日 題名 黒い卵 著者 栗原貞子 発行 中国文化研究所 形態 詩歌 私家版 広島で被爆した詩人の手による反戦詩集。 「生ましめん哉――原子爆弾秘話――」がもっともよく知られる。 GHQの検閲と自己規制により一部削除修正(Passed W/Deletion)さ…

あの日のこと 美川きよ 1946.07

日付 1946年7月 題名 あの日のこと 著者 美川きよ 掲載予定 女性公論 第2号 7月号(雑誌自体は検閲のため8月に入って発行) 形態 小説 雑誌 GHQにより発禁(SUPPRESS)となり全文が未公表となったもの。 後に堀場清子によって発見され、1982年に「朝日ジャー…

革命期における思惟の基準 自然科学者の立場から 武谷三男 1946.06

日付 1946年6月 題名 革命期における思惟の基準 自然科学者の立場から 著者 武谷三男 掲載 自然科学 形態 論文 雑誌 文末に、(1946年1月9日 「自然科学」創刊号)と記されているが、これは、「本稿は民主主義科学者協会機関紙創刊号のため依頼によって執筆…

物理学入門――振子から原子爆弾迄  関英夫 1946.05.20

年月 1946年5月20日 題名 物理学入門 振子から原子爆弾迄 著者 関英男 発行 科学新興社 形態 単行本 関英男は、1905年生まれの電波工学の専門家であり、かつ「サイ科学」という超能力や未確認飛行物体などを話題にした学問を提唱、戦後50年にわたって著述活…

日本再建と科学  仁科芳雄 1946.05

年月 1946年5月 題名 日本再建と科学 著者 仁科芳雄 掲載 自然 5月号 形態 論文 雑誌 「原子爆弾が従来の爆弾と全く異った原理を基礎として創造せられたと同樣に,我が国の産業も根本的にその出発点から検討してかからねばならぬ、そして従来と全く異る環境…

原子革命のユートピア 阿部真之助 1946.04

年月 1946年4月 題名 原子革命のユートピア 原子が持ち来すであろう社会革命について空想的に述べる 著者 阿部真之助 掲載 潮流 1(4) 4月 形態 論文 雑誌 阿部は東京日々新聞で明治時代より活躍したジャーナリストで、後に第9代NHK会長となる。 関連書: 阿…

原子力の管理  仁科芳雄 1946.04

日付 1946年4月 題名 原子力の管理 著者 仁科芳雄 誌名 改造 4月 形態 論文 再録: 戦後日本思想大系〈第1〉戦後思想の出発 (1968年)出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1968メディア: ?この商品を含むブログを見る

原子爆弾  仁科芳雄 1946.03.01

日付 1946年3月1日 題名 原子爆弾 著者 仁科芳雄 誌名 世界 3月号 pp108-122 形態 論文 目次 はしがき一、被害見聞二、原子爆弾の証明三、人体及び生物に対する影響四、爆弾の投下現状五、長崎の場合六、原子爆弾の原理七、アメリカに於ける研究 *1946年8月に「原…

The Atomic Plague, Wilfred Burchett, London Daily Express, 1945.09.05

日付 1945年9月5日 題名 The Atomic Plague 著者 Wilfred Burchett 掲載 London Daily Express 形態 記事 「広島では、最初の原子爆弾が都市を破壊し世界を驚かせた30日後も、人々は、かの惨禍によってケガを受けていない人々であっても、「原爆病」としか言…

石炭と原子エネルギー 崎川範行 1946.03.01

日付 1946年3月1日 題名 石炭と原子エネルギー 著者 崎川範行 誌名 技術文化 1(1) 発行 天然社 形態 論考 雑誌「技術文化」は、科学技術と文化に関する論考集で、稲村耕雄編集で、1946年3月1日に第1巻第1号、その後、加茂儀一編集で、1946年5月、6月、8月、1…

原子爆弾の中にあった私信 児玉励造 1946.03.01

日付 1946年3月1日 題名 原子爆弾の中にあった私信 著者 児玉励造 誌名 技術文化 1(1) 3月号 pp56-58 発行 天然社 形態 雑誌 論考 備考 稲村耕雄:編集、検閲有 「全アングロサクソンの牧師たちが原爆の使用に対して米当局を非難した」、といった箇所など、G…

原子爆弾特集号 中国文化 創刊号 1946.03

日付 1946年3月 題名 原子爆弾特集号 発行 中国文化連盟(栗原唯一・貞子) 誌名 中国文化 創刊号 形態 雑誌 詩「生ましめん哉-原子爆弾秘話-」(栗原貞子)などを収録。 なお「中国文化」は、栗原唯一、貞子が主宰する雑誌で、大陸の中国ではなく中国地方…

新刊書のお知らせ 恋におちた哲学者

原発、原爆とは直接関係ないが、監修本が出た。 奥付では昨日が発売日となっている。 恋におちた哲学者 東京書籍 2013年4月15日 以下、6編のマンガが収録されている。 ハイデガーとアレント許されざる恋壱 コトコ サルトルとボーヴォワール新しい愛のかたち…

Modern Man Is Obsolete、 Cousins, Norman 1945.08.18

日付 1945年8月18日 題名 Modern Man Is Obsolete 著者 Cousins, Norman 発行 Saturday Review of Literature p5 形態 評論 備考 後に、Viking Press(NY)より1945年10月に書籍として刊行(1ST edition)。 著者は、当時のサタデーレビュー誌の編集長(1942…

When The Atom Bomb Fell Karl and Harty 1945.12.04

日付 1945年12月4日(録音日) 題名 When The Atom Bomb Fell 奏者 Karl and Harty 発行 Columbia 国名 米 形態 楽曲(カントリー) 備考 発売は1946年。 カール・デイヴィスとハーティ・テイラーはケンタッキー出身、シカゴで仕事をしていた。 本作品が音楽…

Atomic Did It、 Maylon Clark Sextette 1945.08.06

日付 1945年8月6日(録音日、発売日は不詳) 題名 Atomic Did It 演奏 Maylon Clark Sextette 発行 Howard Records 国名 米 形態 楽曲(ジャズ・インストルメンタル) クラリネット奏者マーロン・クラークの作品。 SPレコード「 I’m A Dreamer」(Jewel R-50…

二十世紀の神話 原子爆弾  石川太刀雄 1945.12.21

日付 1945年12月21日 題名 二十世紀の神話 原子爆弾 著者 石川太刀雄 誌名 旬刊 輿論 第4号 発行 輿論社(金沢) 形態 論文 石川は、戦中は731部隊で病理解剖研究を行い、後に、GHQによる被爆者調査にかかわり、戦後は、金沢大学がん研究所所長をつとめ、鍼…

原子爆弾雑話  中谷宇吉郎 1945.10.01

日付 1945年10月1日 題名 原子爆弾雑話 著者 中谷宇吉郎 誌名 文芸春秋 23(4) 10月号 形態 論文 中谷宇吉郎(NAKAYA Ukichiro, 1900-1962)は、石川県江沼生まれの物理学者(理学博士)、随筆家。北大理学部教授。 「爆弾の残虐性」という言葉が登場する。GH…

文学に於ける構想力  豊島与志雄 1945.09

日付 1945年9月 題名 文学に於ける構想力 著者 豊島与志雄 誌名 文芸 09/10月合併号 形態 評論 原爆と文学について論じる。 引用:「原子爆弾は象徴的である。爆弾そのものに対して人道などを持ち出すのは、寝言に等しい。原子爆弾に象徴されるこれからの時…

原子爆弾と宇宙防衛 海野十三 1945.10

日付 1945年10月 タイトル 原子爆弾と宇宙防衛 著者 海野十三 掲載誌 光 形態 随筆 SF作家によるエッセー。 敗戦後わずかしかたっていないにもかかわらず、まったく原爆の被害者への関心がなく、そもそもあれは原爆なのかどうかと疑い、もし原爆であれば、む…

原子爆弾 嵯峨根遼吉 1945.09

日付 1945年9月 題名 原子爆弾 著者 嵯峨根遼吉 発行 朝日時局新聞 形態 論文(新聞にはさみこみ) 広島に落とされた原爆について解説されている。爆風、火傷、放射能による被害についても言及。 放射能については「数ヶ月後には動植物には大して影響ない」…

原子爆弾 武井武夫 1945.09.20

発表年月日 1945年9月20日 タイトル 原子爆弾 著者 武井武夫 発行所 同盟通信 形態 書籍 (同盟叢書(1)) GHQの検閲を受けずに出版された(書籍の検閲は9月21日から開始された)。 8月7日、大本営の発表を受けた大手新聞は原爆を「新型爆弾」としか報道し…

原子爆弾と原爆症 蜂谷道彦 1945.09.11

日付 1945年9月11日 題名 原子爆弾と原爆症 著者 蜂谷道彦 発行 産業経済新聞 形態 記事(不明) 広島市白鳥町で被爆した医者による報告。 「原爆症」に関する最初の報告と言われている。 後にその症例研究は「ヒロシマ日記」としてまとめられ書籍として刊行…

所謂「原子爆弾傷」に就て 都築正男 1945.09.08

日付 1945年9月8日 題名 所謂「原子爆弾傷」に就て(特に医学の立場からの対策) 著者 都築正男 誌名 綜合医学 2(64) 10月 pp1-6 発行 日本医学雑誌 形態 論文 雑誌 都築正男(TSUDUKI Masao, 1892-1961)は、姫路生まれ、東大医学博士で放射線学を専攻(1923…

海底のような光  太田洋子 1945.08.30

日付 1945年8月30日 題名 海底のような光 原子爆弾の空襲に遭って 著者 太田洋子 発行 朝日新聞 形態 随筆 広島での被爆体験を綴ったもので、新聞に掲載された最初のエッセイ。 引用: 「死骸と並んで寝ることも怖れぬ忍耐の限度を見た。帯びたたしい人の群…