原発と原爆とともに

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教育者の新使命(原子爆弾こそ神風) 森田重次郎 1946.01.01

日付 1946年1月1日

題名 教育者の新使命

作者 森田重次郎

掲載 大日本教育 第800号 新年号 pp7-10

発行 大日本教育会

本文小見出し    

肉体の糧と教育

魂の糧と教育

原子爆弾こそ神風

自発創造の教育へ

 

作者(MORITA Jujiro, 1890-1988)は、青森県生まれの政治家(衆議院議員)。当時は、文部参興官。著書に「海運実務の指針」海文堂書店、1926年、「世界政治之第一原理 」森田重次郎著書刊行会、1976年がある。

 

少し時代は遡るが、1944年9月11日の第85回帝国議会、衆議院本会議において、「戦時天才教育機関設置に関する建議案」が可決された。これは森田が中心となったものであり、議会での発言によれば、東亜戦争を「科学戦」と位置づけ、「戦争における科学の役割は大きく、最新兵器を発明した方が有利になる」とし、科学兵器をつくりだす若き人材を養成することを目指した。実際には、藤岡由夫、三村剛昴、湯川秀樹を会員として審議をさせるとともに、東京、広島、金沢の3高師(=高等師範学校)と東京女子高師で実施をすることとなった。こうした英才教育は1946年まで行われたが、わずか2年足らずで終了した。

 

参照

「全国の特別科学教育の歩み」(前野長昭)

 

占領期新聞・雑誌情報データベース

 

参考

森田重次郎詩選 (1973年)

森田重次郎詩選 (1973年)

あしあと―句集 (1981年)

あしあと―句集 (1981年)

世界政治之第一原理 (1976年)

世界政治之第一原理 (1976年)

海運実務の指針

海運実務の指針