日付 1945年9月
題名 文学に於ける構想力
著者 豊島与志雄
誌名 文芸 09/10月合併号
形態 評論
原爆と文学について論じる。
引用:
「原子爆弾は象徴的である。爆弾そのものに対して人道などを持ち出すのは、寝言に等しい。原子爆弾に象徴されるこれからの時代は、想像に余る可能性と驚異とを含んでいる。そこに踏みこんで文学は、如何に自らを処置せんとするであろうか。」
「原子爆弾を象徴とするこれからの時代に、文学は、取り残されないだけの自己主張をしなければならない。予想されるこれからの時代は、或は人間を精神的狂乱に駆り立てるかも知れない。この精神的狂乱に対抗する有力な強壮剤の一つたる資格を、文学は過去の名誉ある伝統にかけて獲得しなければならない。」
青空文庫で全文を読むことができる
所収:
豊島与志雄著作集〈第6巻〉随筆・評論・「作品集」後記・詩・補遺 (1967年)
- 作者: 豊島与志雄
- 出版社/メーカー: 未来社
- 発売日: 1967
- メディア: ?
- この商品を含むブログを見る