Visit to Hiroshima Proves It: World's Most-Damaged City, Bill Lowrence, The New York Times, 1945.09.05

日付　1945年9月5日

題名　Visit to Hiroshima Proves It: World's Most-Damaged City

作者　W.H. Lowrence

掲載　The New York Times　1面

発行　The New York Times Company

形態　新聞記事

リード

Four Square Miles Leveled by the Atomic Bomb - People Reported Dying at Rate of 100 a Day -  Hate for Us Shown

本文

「街は死臭が漂い、生存者や遺族はガーゼで口元を押さえ、ガレキの中で遺体や家財を捜している」

「最終的な死者の数は８万人を超すとみられている」

「倒壊し瓦礫と化した広島――そこには8月6日、世界で初めて、宇宙そのものの力を利用した秘密兵器が破壊の動因として使用された――では、原子爆弾はいまだ日に100人の割合で殺している。私はこの歴史的爆撃の場所に突いた最初の外国人の数人の中にいた。」

William H. Lowrence（"ビル"・ローレンス、1916-1972）は、「ニューヨーク・タイムズ」などで活躍したジャーナリストで、当時29歳。広島へは航空部隊のチャーター機で他の記者たちとともに赴いたが、バーチェットよりも少し遅れた。なお、タイムズの同僚でありマンハッタン計画広報担当者の、ほぼ同名のWilliam Lowrenceは別人である。ビルは、1960年代にABCニュースのホワイトハウス担当記者としてテレビでおなじみの顔になる。

 参考

〈新訂増補版〉封印されたヒロシマ・ナガサキ