原発と原爆とともに

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革命期における思惟の基準 自然科学者の立場から 武谷三男 1946.06

日付 1946年6月

題名 革命期における思惟の基準 自然科学者の立場から

著者 武谷三男

掲載 自然科学

形態 論文 雑誌

 

文末に、(1946年1月9日 「自然科学」創刊号)と記されているが、これは、「本稿は民主主義科学者協会機関紙創刊号のため依頼によって執筆し、ただし同編集員の松村一人氏らによってにぎりつぶしにあったものである」という注記されている。

 

書き出しに原子爆弾について言及されている。

 

「今次の敗戦は、原子爆弾の例を見てもわかるように世界の科学者が一致してこの世界から野蛮を追放したのだとも いえる。そしてこの中には日本の科学者も、科学を人類の富として人類の向上のために研究していたかぎりにおいて参加していたといわねばならない。原子爆弾 をとくに非人道的なりとする日本人がいたならば、それは己の非人道を誤魔化さんとする意図を示すものである。」

 

再録:

現代日本思想大系〈第25〉科学の思想 (1964年)

現代日本思想大系〈第25〉科学の思想 (1964年)

 

参考:

終章第4節が本論考を主題としている

武谷三男の生物学思想―「獲得形質の遺伝」と「自然とヒトに対する驕り」

武谷三男の生物学思想―「獲得形質の遺伝」と「自然とヒトに対する驕り」

 

武谷三男の著作目録:

京都大学基礎部地理学研究所のサイトにある(矢野忠による)